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2023-02-27

Poetryで特定のバージョンのライブラリを追加する方法

Poetryで特定のバージョンのライブラリを追加する方法

Pythonプロジェクトでは、依存関係の管理と維持がさまざまな理由で重要になります。アプリケーションの機能、異なる環境との互換性、プロジェクトの再現性などです。PythonパッケージマネージャであるPoetryは、依存関係の追加、更新、削除を簡単に行うためのツールです。この記事では、Poetryで特定のバージョンのライブラリを追加する方法を紹介します。

ライブラリを追加する手順

Poetryで管理されているPythonプロジェクトに特定のライブラリを使用するには、そのライブラリをプロジェクトに追加する必要があります。Poetryには、この目的のために専用のaddコマンドがあります。このコマンドは以下の形式で使用されます。

bash
$ poetry add <library-name>@<version>

例えば、requestsライブラリのバージョン2.24.0をプロジェクトに追加したい場合は、以下のコマンドを使用します。

bash
$ poetry add requests@2.24.0

バージョンの指定方法

プロジェクトにライブラリを追加する際、バージョン番号を指定することで細かな制御が可能になります。Poetryはこの点で柔軟性を提供しています:

  • @^2.24.0: この指定は、セマンティックバージョニングに基づき、2.24.0と互換性のある任意のバージョンを取得。通常、これは左側のゼロ以外の最初の数字を変更しないバージョンを意味します。
  • @~2.24.0: 2.24.0に「近い」バージョンをインストール。通常、次のマイナーリリースを含まずにバージョンを取得します。
  • @2.24.*: 2.24で始まる任意のバージョンを取得
  • @>2.24.0: 2.24.0より大きいバージョンを取得
  • @<2.24.0: 2.24.0未満のバージョンを取得
  • @>=2.24.0: 2.24.0以上のバージョンを取得
  • @<=2.24.0: 2.24.0以下のバージョンを取得

バージョンを指定しない場合、Poetryは最新バージョンのライブラリをプロジェクトに追加します。

Ryusei Kakujo

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