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2023-01-03

MLOpsのレベル

MLOps のレベル

MLOpsの成熟度合いを測る目安はGoogleやMicrosoftなどからいくつか定義されています。ここではGoogleが定義している3段階のMLOpsレベルの概要を紹介します。

レベル 0: 手動プロセス

これは典型的なデータサイエンスのプロセスで、MLを実装する最初の段階で実行されます。このレベルは実験的、反復的な性質を持っています。

レベル0では、データの準備と検証、モデルの学習、テスト、デプロイなど、各パイプラインの各ステップは完全に手動で実施されます。MLOpsの成熟度がもっとも低い状態に位置付けられています。

MLOps Level 0

MLOps level 0: Manual process

レベル0には具体的に次のような特徴があります。

  • データ抽出やデータ分析など、全てのステップが手動で実施される
  • 機械学習チームと運用チームが分離している
  • 頻繁なチューニングとリリースには対応できない
  • MLシステムの一部しかデプロイできない
  • 本稼働環境でのアクションを追跡できない

レベル 1: ML パイプラインの自動化

レベル1は、MLパイプラインが自動化できている状態です。新しいデータが入手可能になると、モデルの再トレーニングのプロセスが開始されます。

レベル1では、次のコンポーネントが追加されます。

  • データとモデルの検証
  • 特徴量ストア
  • メタデータ管理
  • MLパイプライントリガー

MLOps Level 1

MLOps level 1: ML pipeline automation

レベル1には具体的に次のような特徴があります。

  • ML実験を迅速に行うことができる
  • 機械学習チーム、開発チームと運用チームが連携している
  • モデルは本番環境で自動的にトレーニングすることができる
  • 継続的なチューニングとリリースに対応することができる

レベル 2: CI/CD パイプラインの自動化

レベル2では、CI/CDシステムを導入し、本番環境でのMLモデルのデプロイを高速かつ確実に実行します。レベル1との主な違いは、データ、MLモデル、ML学習パイプラインのコンポーネントを自動的に構築、テスト、デプロイする点です。

MLOps Level 2

MLOps level 2: CI/CD pipeline automation

レベル2には具体的に次のような特徴があります。

  • 開発とテストの環境が統合されている
  • 特定のトリガーによってビルド、テスト、パッケージ化、デプロイが自動で実行することができる
  • パイプラインのCI/CDを実現できている
  • スケジュールに基づき、自動的に本番環境でパイプラインが自動的に実行される
  • 本番環境のモニタリングが可能となっている

参考

https://cloud.google.com/architecture/mlops-continuous-delivery-and-automation-pipelines-in-machine-learning#devops_versus_mlops
https://ml-ops.org/content/mlops-principles
https://aismiley.co.jp/ai_news/what-is-mlops/

Ryusei Kakujo

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Focusing on data science for mobility

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