Voltaとは
Node.jsはJavaScriptを使用してサーバーサイドアプリケーションを構築するための人気のあるプラットフォームです。しかし、新しいバージョンのNode.jsがリリースされるにつれ、異なるバージョンを管理したり切り替えたりすることが困難になる場合があります。幸い、このプロセスを簡素化するために利用できるいくつかのツールがあります。その中の1つがVoltaであり、Homebrewを使用してmacOSにインストールできます。
Voltaのインストール
Homebrewを使用してVoltaをインストールするには、ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
$ brew install volta
これにより、Voltaがダウンロードされ、システムにインストールされます。
Voltaを使用してNode.jsをインストール
Voltaをインストールすると、次のコマンドを実行して最新版のNode.jsをインストールできます。
$ volta install node
これにより、最新の安定版のNode.jsがシステムにダウンロードされ、インストールされます。
特定のバージョンのNode.jsをインストールする場合は、次のコマンドを使用してバージョン番号を指定できます。
$ volta install node@14.17.6
これにより、バージョン14.17.6のNode.jsがシステムにダウンロードされ、インストールされます。
Voltaを使用してNode.jsバージョンを変更
Voltaの主要な機能の1つは、同じシステム上で複数のNode.jsバージョンを管理できることです。異なるNode.jsバージョン間を切り替えるには、次のコマンドを使用します。
$ volta switch node@14.17.6
これにより、システムがNode.jsのバージョン14.17.6を使用するように切り替わります。
システムをVoltaでインストールした最新のNode.jsバージョンに切り替えたい場合は、次のコマンドを使用します。
$ volta switch node
これにより、Voltaでインストールされた最新のNode.jsバージョンを使用するようにシステムが切り替わります。
VoltaのPinコマンドの使用
Voltaは、npmやyarnなどのパッケージマネージャーの特定のバージョンをロックすることができるpin
コマンドも提供しています。これは、異なるプロジェクトで異なるパッケージマネージャーの要件がある場合に特に便利です。パッケージマネージャーを固定するには、次のコマンドを使用します。
$ volta pin npm@7.10.0
これにより、npmのバージョンが7.10.0に固定されます。これで、npmコマンドを実行するたびに、システムにより新しいバージョンがインストールされていても、Voltaは常に7.10.0のバージョンを使用するようになります。
Voltaのアンインストール
システムからVoltaをアンインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
$ brew uninstall volta
これにより、Voltaがシステムから削除され、関連するファイルが削除されます。
ただし、VoltaでインストールされたNode.jsバージョンがある場合は、Voltaをアンインストールしてもシステムに残ります。これらのバージョンを削除するには、次のコマンドを使用します。
$ volta uninstall node@<version>
<version>
に削除したいNode.jsのバージョンを入力してください。削除したい各Node.jsバージョンに対してこのコマンドを繰り返します。
nodenv、nvm、nodebrewとの比較
Node.jsのバージョン管理には、nodenv、nvm、nodebrewなどの他の人気のあるツールもあります。以下は、これらのツールとVoltaの簡単な比較です。
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nodenv
nodenvは、同じシステム上で複数のNode.jsバージョンを管理できる点でVoltaに似ています。ただし、nodenvのセットアップと設定にはVoltaよりも多くの手順が必要であり、より複雑になるため、使用するにはより高度な知識が必要です。 -
nvm
nvmは、Node.jsのバージョン管理にもよく使用されるツールです。Voltaと同様に、異なるバージョンのNode.jsをインストールしたり切り替えたりすることができます。ただし、nvmのセットアップにはVoltaよりも多くの設定が必要であり、npmやyarnなどのパッケージマネージャーとの統合がVoltaほど強力ではない点が欠点です。 -
nodebrew
nodebrewは、Node.jsのバージョン管理のための軽量なツールです。異なるNode.jsバージョンのインストールや切り替えをVoltaと同様に行うことができますが、Voltaよりも機能が少なく、より手動での設定が必要です。
参考