Terraform Importコマンドとは
terraform importコマンドは、既存のインフラストラクチャリソースをTerraformのステートファイルにインポートできる強力なツールです。
terraform importを使用すると、既存のリソースをTerraformの構成に組み込んで、他のインフラストラクチャコンポーネントと同じワークフローで管理できます。このコマンドは、手動のインフラストラクチャ管理アプローチから自動化アプローチに移行する場合に特に役立ちます。
既存のリソースをインポートすることで、インフラストラクチャの構成がインフラストラクチャの実際の状態と一致することが保証されます。terraform importを使用すると、宣言的でスケーラブルで自動化された方法でインフラストラクチャリソースを簡単に管理できます。
Terraform Importコマンドの使い方
terraform importコマンドは、Terraformステートに既存のインフラストラクチャリソースをインポートし、Terraformで管理できるようにします。これにより、Terraformで作成されたリソース以外のリソースでもTerraformのインフラストラクチャ管理機能を利用できます。
Terraform Importコマンドの構文
terraform importコマンドの基本的な構文は次のようになります。
$ terraform import [options] ADDRESS ID
ここで、ADDRESSは、Terraformの構成内のリソースのアドレスです。IDは、インポートする既存のリソースのIDです。
Terraform Importコマンドの例
以下は、既存のAWS S3バケットをTerraformステートにインポートするためにterraform importコマンドを使用する方法の例です。
$ terraform import aws_s3_bucket.my_bucket my-bucket-id
この例では、aws_s3_bucket.my_bucketはTerraform構成内のリソースのアドレスであり、my-bucket-idはインポートしたい既存のS3バケットのIDです。
リソースをインポートした後は、Terraformで他のリソースと同様に管理できます。Terraformを使用してリソースに変更を加えることができ、Terraformは構成で定義された目標状態に合わせてリソースを更新します。
参考