DNSレコードとは
DNSレコードは、インターネット上の名前と住所のようなものです。私たちが友達の家に行くときに住所を使うように、コンピュータやスマートフォンはインターネット上のサイトやサービスにアクセスするときに、その場所を特定するための情報が必要です。DNSレコードは、その場所を示す情報を提供してくれるものです。
Aレコード
Aレコードは、インターネット上の「名前」を「住所」に変換する役割を持っています。具体的には、ウェブサイトのドメイン名(例:www.example.com
)を、実際のIPアドレス(例:192.0.2.1
)に変換するのがAレコードの仕事です。
「東京タワー」という名前を知っているけど、実際の場所や住所を知らないとします。「東京タワー」と言ったときに、「東京都港区芝公園4-2-8」という具体的な住所を教えてくれるのがAレコードです。
CNAMEレコード
CNAMEレコードは、一つのドメイン名(ウェブサイトの名前)を別のドメイン名に「リダイレクト」する役割を持っています。つまり、ある名前が指定されたときに、別の名前を参照するように指示するものです。
AレコードとCNAMEレコードの違い
AレコードとCNAMEレコードは、どちらもインターネット上の名前と住所を関連付ける役割がありますが、その方法や使い方に違いがあります。
Aレコードは、直接的にドメイン名(例:www.example.com
)をIPアドレス(例:192.0.2.1
)に結びつけます。ある人の名前(例:田中太郎)とその人の家の住所(例:東京都中央区1-1-1)を直接関連付けるようなものです。
CNAMEレコードは、あるドメイン名を別のドメイン名にリダイレクトします。そして、その別のドメイン名が最終的にどのIPアドレスに結びついているかを参照します。例えば、ある人のニックネーム(例:たなかん)が実際の名前(例:田中太郎)を指していると考えるとわかりやすいです。ニックネームを知っていれば、実際の名前や住所を知ることができる、というイメージです。
参考